京都大は21日、山極寿一学長(68)の任期満了に伴う総長(学長)選考会議を開き、新学長に湊長博・理事兼副学長(69)を選出した。湊氏は2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑(ほんじょたすく)・京大特別教授の共同研究者として知られる。任期は10月1日から6年間。

湊氏は京大医学部を卒業後、自治医科大助教授、京大医学部長・医学研究科長などを経て、14年10月に研究・病院などの担当理事兼副学長に就任した。専門は免疫学。

選出後の記者会見で湊氏は「京大の強みである多様性、独創性を生かせるよう、研究者が研究に打ち込める環境を作りたい」と抱負を述べた。

【略歴】湊長博氏(みなと・ながひろ)75年(昭50)京大医卒、同年京大研修医。92年教授、10年医学部長・医学研究科長、14年理事・副学長、17年プロボスト(統括責任者)を兼務。医学博士。富山県氷見市出身。